ワイヤレスジャパン2013 - フォト・ルポルタージュ |
Wi-SUNアライアンス:各社の920MHz帯Wi-SUN無線モジュールなど

無線によるSmart Utility Networkを目指すのがWi-SUN(ワイサン)です.Wi-SUNは国内では920MHz帯を使い,最大出力250mWまで認められています.最大の特徴は相互接続性(Interoperability)が確保されていて,異なるメーカーの製品でも接続可能なことです.
海外規格は物理層がIEEE802.15.4g,MAC層がIEEE802.15.4eです.国内規格はARIB STD T-108です.
海外規格は物理層がIEEE802.15.4g,MAC層がIEEE802.15.4eです.国内規格はARIB STD T-108です.

アナログデバイセズ社のRFトランシーバADF7023-J
Wi-SUNアライアンスのブースでは各社のWi-SUN無線モジュールが展示されていました.いずれもPHYにはADF7023-Jを採用しています.Wi-SUNに必須の変調モードとしてFSK 50kbpsがあります.Bluetooth,ZigBeeなどIEEE802.15.4系ではPHYチップがオフセットQPSK(O-QPSK)しか対応していないこともあって,現時点ではADF7023-Jの独壇場といった感じです.
Wi-SUN機器では最初にFSK 50kbpsでネゴシエーションしてから各機器の独自モードに移行することができるので,将来登場する機器が異なる変調方式を採用していても上位互換性を維持できます.また将来,920MHz帯が混雑してきたときに,他の無線方式がWi-SUNの存在を検出することができます.