台湾MOXA社は中国の列車制御用無線LANシステム“CBTC”などで知られる会社です．そのMOXA社が工場などのFA向けに無線LANシステムをリリースしたようです．

　FAなど向けの「切れない無線LAN」といえばリニア・テクノロジー社がここ数年プロモーションしている「ダスト(DUST)ネットワークス」を連想します．またFA用としては老舗のWireless HARTとか，ISA 100.11aを連想します．これらとの違いを台湾MOXA社の担当者にお尋ねしましたが，これらをご存じなく，違いはわからないとのことでした．

　左記パネルのようにいくつかの特徴が列挙されていますが，一番はmsオーダーの高速ローミングでしょうか．ただし，その値が数msなのか，数百msなのか，それ以上なのかについて具体的な値は開示されていませんでした．
　とはいえ，FA向けで高速ローミングが必要となるような用途は少ないように思います．おそらく同社は列車制御用無線LANで高速ローミングの技術を磨いたということdだと思われます．